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 08.土曜日・午後

1、土曜日・午後 

  黒羽が脱出を決行するイベントがあり、この前後の行動で黒羽を助けられるかが変わってくる。黒羽が立案した脱出計画では不完全であ

 り、単独で挑戦した場合は間違いなく失敗に終わる。黒羽を救出しつつ、より完全な脱出計画の立案が目標である。

○イベントNo.301『たった独りの脱出劇』

 ・イベント日時:PM15:00

 ・発生条件  :待ち合わせ時刻通りに廃屋へ行く

 ・発生する出来事

   探索者達が廃屋に到着しても黒羽はいない。それもそのはず、黒羽はこの2時間ほど前に狂信者達に捕らえられたのだ。廃屋の裏手には

  黒羽が盗み出した軽トラックが隠されているが、これは狂信者達がわざと置いていったもの。この軽トラックには細工が施してあり、燃

  料計はほぼ満タンを示しているが実際にはガソリンは少ししか入っていないのだ。この軽トラで逃げ出した場合、街道上の周辺集落付近

  でガソリンが切れるだろう。

   また、黒羽が陰陽石を盗んでいた場合にはこの廃屋に隠されている。廃屋内には陰陽石の在処を示す暗号(下記『陰陽石の在処』を参

  照)が記された紙があるが、狂信者達には解けなかった。そのため狂信者達はあえてその紙を放置しており、探索者達に解かせて発見さ

  せてから陰陽石を奪い返すつもりである。そのため、陰陽石を手に入れるまでは泳がせるつもりだ。

  

   探索者達が廃屋へ到着するも、そこに人影はなかった。腕時計はちょうど15時を示しているが、廃屋やその周辺に黒羽の姿はない。脱

  出に使う軽トラックは廃屋の裏手に停めてあるのだ。よもや置いていかれたなどということはないだろう。その後しばらく待つも、黒羽

  がやってくることはなかった。

   今後、探索者が取ると予測される方針は大きく分けて、黒羽を探し出してともに脱出しようとするか、放置してそのまま脱出するかで

  ある。黒羽は大村が囚われていた薬物原料保管庫に囚われて尋問を受けており、お参りの際にはえんふくさまのところへ連れてこられ、

  記憶を失うこととなる。

  もちろん、それまで五体満足で生きていたらの場合であるが、筆者およびKPの温情によりなぜか大村ほど残虐なことはされないためお

  そらく大丈夫だろう。ただしKPがドSだった場合を除く。黒羽を放置して逃げる場合、車を使うか徒歩で逃げるか選択することとなる

  が、詳細は「09.脱出」の項目に記載する。

 

 ▼廃屋

   建物の大きさや放棄された家具を見るに、1DKの小さな一般住宅だったようだ。電化製品の類いは一切なく、台所にあるのはコンロで

  なくかまどであることからも相当古い建物だということがうかがえる。そしてちゃぶ台の上には、何やら奇妙な文章が書かれた紙が置か

  れている。年季が入って全体的に古ぼけている建物のただ中にある、白く真新しい紙は一層探索者の目を引いた。また、その紙の下には

  針のない時計の文字盤が置かれている。

 <目星>→部屋全体を10分ほどかけて調べる。

   巧妙に隠してあるが、何者かがこの廃屋を荒らしていたようだ。しかし、その何者かは一度荒らした部屋を再び片付けたらしく、ぱっ

  とみただけでは荒らされたことに気付かなかっただろう。普通の空き巣や強盗の類いであれば、自分で荒らした犯行現場をわざわざ片付

  けたりしないだろう。また、足跡は複数人分残っているのだが、こんな小さな建物にそんな人数で何の用があったというのだろうか。

 
 ▼『陰陽石の在処』が書かれた紙

   捕らわれる直前、廃屋が何者かに包囲されていると勘付いた黒羽が陰陽石を隠し、探索者達に在処を伝えるために用意した暗号文。狂

  信者達は時間がなかったこともあり、これを解けなかったため探索者に探させようと紙と文字盤を廃屋に放置している。この紙に記載さ

  れている内容は以下の通りである。

 

  ―――――――――――――――――――――――――――――――

     瑠璃の輝きは落陽の方角にあり。

     頂点に在るは瑠璃。其の右には柘榴、左には檸檬が煌く。

     宝物は時を刻み、

     誠実さはそなたらをラブラドルの光へと導く。

     真実は岩の中。恐れずに進むが良い。

  ―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

   このままでは意味不明な電波ポエムであるが、用意してある手掛かりを揃えることで解けるようになっていると思う。以下に手掛かり

  の一覧と、それを用いた解き方を記す。また、これを解けなくても陰陽石が手に入らず、クリアボーナスを1つ失うだけで問題なくシナリ

  オクリアは可能であるため、飛ばしてしまっても構わない。

   <地質学>→果実の名前

     この紙に書かれている果実の名前や一部の言葉は、全て宝石に置き換えることができる。瑠璃はラピスラズリ、柘榴はガーネット

   (ザクロ石)、檸檬はシトリン(語源がレモンを意味するフランス語、citron)、”誠実さ”はサファイア(サファイアは誠実さの象

    徴)となる。また、これらは全て誕生石としても有名である。それぞれ、ラピスラズリは12月、ガーネットは1月、シトリンは11

    月、サファイアは9月の誕生石である。

    以下、まとめ一覧

    ・瑠璃  = ラピスラズリ = 12月の誕生石

    ・柘榴  = ガーネット  = 1月の誕生石

    ・檸檬  = シトリン   = 11月の誕生石

    ・誠実さ = サファイア  = 9月の誕生石

   

 

   ・紙の下にある文字盤を観察する。技能値は不要

      1~12までの数字の右側に『月』と書き加えてある。文字盤自体はかなり年季が入ったモノだが、この書き加えられた文字は真

     新しい。それぞれ1月、2月……と読むこともできる。1月~12月を時計の文字盤に見立てて円形に並べ、上記の宝石を誕生石として

     各月がある位置に対応させるとラピスラズリが12時、ガーネットが1時、シトリンが11時、サファイアが9時となる。これが『宝物

    (宝石)は時を刻む』の真意である。

 

 

   ・時間経過による手掛かりの追加

      探索者達が紙を前に頭を悩ませていると、部屋に鮮やかな橙色の光が差し込んできた。ふと光の方向を見れば、部屋の西側、小

     さな窓から紙と文字盤が置かれていた場所へ向かって夕陽が差し込んでいた。

    「“瑠璃の輝き”(=ラピスラズリ)は落陽(沈みゆく太陽のこと。つまり夕陽)の方角にあり」

     となるため、時計の文字盤にある12時(12月)を夕陽が差し込む小窓へ向ける。

   ・「誠実さはそなたらをラブラドルの光へと導く」

      誠実さ=サファイア、ラブラドルの光=記憶である。意味合い的には、「記憶を司る陰陽石はサファイアの方向、つまり文字盤

     の9時の方向(左方向)にある」となる。

      黒羽はお参りを目撃しており、そこで用いられていた陰陽石が記憶に何らかの影響を与えていると推測して盗み出したのだ。こ

     の冴えを脱出計画にも活かしていただきたい。

 

 

   ・「真実は岩の中」

      岩=石壁。建物は煉瓦状の石を積み上げた石壁でできている。昔はそこに壁紙を貼っていた ようだが、今はほとんど剥がれて

     しまっている。

      文字盤を西側の小窓に向け、その左方向の壁を注意深く観察すると、煉瓦状の石のうち1つが少しだけ浮いているように見える。

     その石は素手でも簡単に引き抜くことができた。するとその穴の奥には、えんふくさまの石像から取り外された陰陽石が隠されて

     いた。

   ここまでが黒羽からのメッセージとその解き方である。<アイデア>でヒントを出すのも良いのだが、あまり多用しすぎるとなぞなぞ

  ですらなくなる。筆者が推奨する方針としては、一度だけ<アイデア>でヒントを出すと最初に明言しておき、PLにそのタイミングを

  委ねることである。もちろん、<アイデア>を何度も使用することを禁ずるわけでも、逆に<アイデア>を一度も使わないことを禁ずる

  わけでもない。要するにKP任せ。

   また、これは黒羽が探索者へ陰陽石を渡すためのイベントである。そのため、黒羽の代わりに探索者が陰陽石を盗み、そのまま探索者

  が所持している場合などには、そもそもこの電波ポエム解読イベント自体が発生しなくなるだろう。

 

 

 

○イベントNo.302『ラブラドルの光』

 ・イベント日時:いつでも

 ・発生条件  :陰陽石を所持しており、かつ昼間に浄化を試みる

 ・発生する出来事

   陰陽石を浄化し、記憶を取り戻す。浄化の方法は以下の通りである。

   ①月光に晒す

   ②清らかな水に数時間晒す(描写は下記参照)

   浄化の方法は天然石・パワーストーンのオカルト的な情報と変わらない。そのため、<オカルト>や<地質学>に成功すればこれらの

  方法を思いつくだろう。技能に失敗した場合も黒羽が知識として持っているため、陰陽石を持っている状態で直接会えば聞くことができ

  る。ただし、黒ヶ峰町はえんふくさまの加護によって夜間はぶ厚い雲に覆われているため、月光を用いることはできない。そのため、町

  外れにある泉か清流を使うことになるだろう。

   記憶を取り戻した場合、それ以降に行われる先週の出来事を思い出すための<アイデア>ロールに+20%の補正を加える。

 ▼清流、もしくは泉で浄化する際の描写

   透き通った綺麗な泉(清流)に陰陽石を沈める。さらさらと湧き出る(流れる)水は思いの外冷たい。

 

   石を水に浸けて少し経った頃に異変は起こった。まるで墨を水に垂らしたように、淡い黒色がすうっと石から流れ出したのだ。薄く淡

  い黒色は、流れ出すそばから水に溶けてるように消えていく。そして、心なしか少しずつ陰陽石が青みを帯びていっているような気がし

  た。しばらく見守っているが、黒い何かはずっと流れ出続けている。しかし一方で、陰陽石は確実に蒼く染まっていった。

  ~数時間後~

   まるで紅海の水底のように透き通る深い蒼色が、淡い光を浴びて神秘的な煌めきを纏っている。見る角度によって色彩を変える輝きは

  なんとも言えない幻想的な光景だ。この陰陽石を手に持つだけでわかった。これはただの宝石ではないと。

  “石を額に当てろ”

  探索者は使い方を直感する。まるで始めから知っていたかのような、不思議な感覚だ。

   石を額に当てると、全てが元に戻った。まるでビデオの逆再生が一気に頭の中から溢れだしてきたようだ。ふわふわと水面を漂ってい

  た自分という存在が、この世界に錨で繋ぎ止められたのだ。ああ、これだ。待ち望んでいたのはこれだった。

  ―――私は影を取り戻した。

 

 

 

○イベントNo.303『弱まる影①』

 ・イベント日時:日中

 ・発生条件  :えんふくさまが影に潜んでいる状態で記憶を取り戻す

 ・発生する出来事

   陰陽石を浄化して記憶を取り戻すと、「人間や神話生物の影に溶け込む場合、<記憶を植え付ける>による闇を彷徨う影の干渉下に置

  いている必要がある」という<影に溶け込む>の条件を満たせなくなり、探索者の影からえんふくさまを追い出すことができる。

   日中に追い出す場合、日光により大ダメージを受けて即座に消滅しかねないため、すぐに別の影に乗り移る。乗り移る対象であるが、

  探索者の影に重なっているあらゆるモノが対象となる。例えば屋外であれば小石や草の影、屋内であれば建物そのものの影などである。

  仮に"ゴミひとつ落ちていない真っ平らな床の上"などの影が一切ない環境でえんふくさまを追い出した場合、逃げ込む先がなくなったえ

  んふくさまは太陽光による膨大なダメージでたちどころに消滅してしまうだろう。

   橘田が同行していた場合はえんふくさまの消滅を防ぐため、自らの影を避難先として提供する。

 

 

○イベントNo.304『弱まる影②』

 ・イベント日時:夜間

 ・発生条件  :えんふくさまが影に潜んでいる状態で記憶を取り戻す

 ・発生する出来事

   陰陽石を浄化して記憶を取り戻すと、「人間や神話生物の影に溶け込む場合、<記憶を植え付ける>による闇を彷徨う影の干渉下に置

  いている必要がある」という<影に溶け込む>の条件を満たせなくなり、探索者の影からえんふくさまを追い出すことができる。

   しかし、夜間に浄化を試みた際はえんふくさまに襲われる(後述のイベントNo.305を参照)ため、このイベントの発生条件を満たすの

  は『日中に陰陽石を浄化してもすぐに記憶を取り戻さず、夜間に記憶を取り戻す』という非常に限定された場合のみである。

   夜間に記憶を取り戻してえんふくさまを影から追い出すと、えんふくさまは即座に行動を開始する。ここでのえんふくさまの目的は①

  陰陽石の奪還、②探索者の殺害または捕獲である。記憶を取り戻した者は黒ヶ峰町にとって非常に危険であるため、イベントNo.111での

  襲撃と異なり殺害もやむなしとして行動する。捕獲するとすれば探索者や黒羽が別れて行動していた場合など、何らかの情報を引き出す

  必要があると判断した場合だろう。捕らわれた探索者は薬物原料保管庫で尋問を受けるか、保管庫が既に使用されている場合は警察署な

  いの留置所に連れ去られることとなるだろう。

   また、探索者が松明などの自然光を用意した状態で記憶を取り戻す可能性もある。その場合、えんふくさまは不利な状況を避け、即座

  に地表を覆う暗雲の影に紛れて逃走するだろう。その際、影から抜けるようにして溢れ出た黒い煙を描写し、えんふくさまが影から抜け

  出たことを示唆すると良い。

○イベントNo.305『取り戻せぬ光』

 ・イベント日時:夜間

 ・発生条件  :陰陽石の浄化を夜間に試みる

 ・発生する出来事

   夜間に陰陽石の浄化を試みた場合、即座にえんふくさまが出現して襲いかかってくる。ここでのえんふくさまの目的や行動はイベント

  No.304と同様であり、①陰陽石の奪還、②探索者の殺害または捕獲である。記憶を取り戻した者は黒ヶ峰町にとって非常に危険であるた

  め、イベントNo.111での襲撃と異なり殺害もやむなしとして行動するだろう。捕獲するとすれば探索者や黒羽が分かれて行動していた場

  合など、何らかの情報を引き出す必要があると判断した場合だろう。捕らわれた探索者は薬物原料保管庫で尋問を受けるか、保管庫が既

  に使用されている場合は警察署内の留置所に連れ去られることとなるだろう。

   また、探索者が松明などの自然光を用意した状態で浄化を試みる可能性もある。その場合、イベントNo.304とは異なり多少強引にでも

  陰陽石を奪い返そうとするが、耐久度が半分以下になると諦めて撤退する。また、橘田が探索者に同行している場合、松明を消すなどし

  てえんふくさまに有利な状況を作り出そうとするだろう。

○イベントNo.306『搬出準備』

 ・イベント日時:PM18:00まで

 ・発生条件  :薬物原料保管庫へ行く

 ・発生する出来事

   明日は数か月に一度の薬物原料の搬出日であり、この日の午後はその準備があるのだ。しかし、黒羽の脱出阻止のために時間と人員を

  割くことになり、その間は作業がストップしていた。そのため黒羽を捕らえて以降は急ピッチで作業を進めるため、常に相当数の狂信者

  と農園で働く住人が作業に当たっている。作業は日が沈んでしばらくするまで続行される。

   薬物原料保管庫の周囲を警官が巡回しており、作業に当たっている以外の住人が近づくと即座に拘束される。元農林業従事者で橘田農

  園に住み込んでいる探索者に関しても、これまでの行動で危険人物として扱われるに十分な情報を狂信者に掴まれているだろう。そのた

  め、他の探索者と同様、不用意に近づくと拘束されることとなる。

   この時間帯に薬物原料保管庫に入るには、警戒、および巡回に当たっている警官に加え、狂信者全員を相手取ることとなるため現実的

  ではない。黒羽を捕らえに警官が出払っているPM13:00前後は警戒が緩いが、それでも作業に当たっている狂信者がいるため潜入はおす

  すめできない。

   また、PM13:00以降は黒羽が尋問室に囚われており、たどり着くことさえ出来れば救出も可能である。しかし日中は作業に当たってい

  る狂信者達が、夜間はえんふくさまがいるため土曜日に薬物原料保管庫へ行くのは非常に危険である。その他手に入る物品、情報に関し

  てはイベントNo.102『橘田農園』を参照されたし。

○イベントNo.307『バイバイ黒ヶ峰』

 ・イベント日時:PM16:00

 ・発生条件  :大村を救出している

 ・発生する出来事

   黒羽が接触してきて脱出を提案する。また、この時に探索者一行の誰かが囚われていた場合、先に救出しようとも提案するが最終決定

  権は探索者に委ねる。シナリオ時期にもよるが、これより遅くなると日没の時間を迎え、黒ヶ峰町から出ることすら困難である。(前回

  の脱出は夜間に決行したため、終始えんふくさまに追い回されることとなった)

   脱出の詳細は『09.脱出』を参照されたし。

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